2017/06/25 13:03
2025/05/18 13:43
カタルーニャ、バレンシア地方、イタリア、南フランス等では、6月24日に「サン・ジョアン祭り」が開催されます。カタルーニャでは、1年でクリスマスの次に重要なお祭りです。
サン・ジョアン祭りは、火祭りです・・・
日本の方は富士山が好きです。カタルーニャ人は、フランスとカタルーニャの間(国境)にあるカニゴ山(標高2784メートル)が好きです。
カタルーニャの一つのシンボルで、詩、歌、映画などに出てくる地名です。
毎年6月23日にカニゴ山の頂上で太陽を利用して、聖火が採火されます。
その後、あるカタルーニャ人がカタルーニャ議会(バルセロナ、シウタデヤ公園内)まで聖火を運びます。多くの市長さんが議会に集まって、村や町に戻ってから、貰った聖火で焚き火に火を付けます。
市民は「聖ヨハネの前夜祭」に、焚き火の周りで飲んだり、踊ったり、喋ったりします。
一年の間で夜が最も短く、昼が最も長くなる日(夏至)を楽しみます。カタルーニャでは、24日は祝日になっているので、朝まで遊べます!

カタルーニャでは、サン・ジョアン祭りは、焚き火、爆竹と花火の夜です。
バルセロナを含めてカタルーニャ全土のあちこちで、爆竹を売るバンガローが見えます。
地元の人(子供と大人)が並んで爆竹をたくさん買って、夜、遅い時間まで公園やバルコニーで遊びます。
朝4時までずっと爆竹が聞こえます・・・(そして、日本の爆竹より、ずっと大きな音がします)
サン・ジョアン祭りのことを知らない観光客が驚くでしょう!

毎年、サン・ジョアン祭りの時、「コカ・ダ・サン・ジョアン」というケーキを食べ、カヴァ(カタルーニャのスパークリングワイン)を飲み、朝まで楽しい夜を過ごします。
コカ(Coca de Sant Joan)は、ケーキより甘いパンと言った方が良いです。長いパンですが、薄いです。上は、砂糖漬けのフルーツ、松の実とお砂糖。美味しいですよ!毎年、カタルーニャのパン屋さんは 170万のコカ(!)を作ると言われています(値段は、大きさにより:15~35 ユーロ)。
バルセロナの家族は、どこで「サン・ジョアン祭り」を過ごしますか?多くの家族は、ビーチ・リゾート地や田舎の別荘に行きます。23日の夕方からバルセロナを出る国道と高速道路は込みます・・・
多くの若者は、バルセロナ市内ビーチに行き、友達と一緒に楽しい時間を過ごします。ビーチは本当に賑やかです。24日の朝、太陽が現れたら(朝6時20分頃)、お巡りさんと清掃員が来て、ビーチがクローズドゥになります。9時00分から早起きの入浴者が現れます。夏が始まります!
ちなみに、バルセロナ地下鉄は、23日の朝5時00分から24日の夜24時00分までずっと運行します。43時間、業務を中断せずに利用できます。便利ですね・・・朝まで遊べます!(笑)
ピレネー山脈(ボイ渓谷など)では、「ファイアス祭り」が開催されます。多くの村民は数ヵ月前に切った松の木で松明を作ります。23日の夕方に山に登り、夜までピクニックします。21時30分位まで明るいので、22時頃まで話したり、笑ったり、飲んだりします。
暗くなってから、重い松明(15~30キロ)に火を付けて、一緒にジグザグの山道を走って村まで下ります。村の中央広場に着いたら、広場の真ん中で松明を投げて、大きな焚き火を作ります。山に登らなかった村民が拍手喝采します。朝まで、踊ったり、飲んだり、お喋りしたりします。
ファイアス祭りは、2010年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。
やっぱり、カタルーニャでは、1年でクリスマスの次に重要なお祭りです!

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